Skydio(スカイディオ)の初代自律型ドローンR1は、 技術的には優れてい るが値段も$2000(約22万円)と高めだった。同社が近くリリースする予定の「Skydio R2」は、どのような機能性を備えているのだろう。
このドローンの価格は、初号機の半額の$999(約10万7500円)で、より速くよりポータブルで、飛行時間も長い。オプションのアクセサリを使えば、一般的なドローンと同じように手動操縦で飛ばすこともできる。
初期モデルのR1は、その卓越した自律飛行モードであったが他の使い方はできなかった。一般的なドローンと同じよ言うな自由な操作による飛行ではない。それで2000ドルはない。後ろにぴったりドローンを追従させて撮影するようなことも可能だったがそれだけではどうにもならない。
『Skydio R2』の優れた機能は、自律飛行と自動回避機能
Skydio 2は、同様に自律飛行に主眼を置いてはいるものの、オプションではあるが、マニュアル操縦が可能な$149(約1万6000円)のコントローラーも用意されてている。
また、ドローンをより遠くまで飛ばし、ユーザーをさらに正確に追跡できるビーコンも、オプションとして用意されている( 同じく149ドルの )。ドローンの飛行レンジは、スマホ・ビーコン・コントローラーの3種となっている。
スペックを見てみよう
- 重量 775g ※バッテリー含む
- 最高速度 57km/h
- 最大飛行時間 23分
- 耐風性能 40km/h まで
- フレームレート 4k撮影時60fps、最大120fps
- カメラセンサー Sony 1/2.3″ 12.3MP CMOS
- センサー f/2.8, 20 mm
- 操作範囲 携帯での操作:200m、ビーコンでの操作:1.5km、コントローラーでの操作:3.5km
速度は, 36mph(約57km/h)。飛行時間は23分で、DJIのMavic 2に近づいている。
Skydioシリーズの優れた自律飛行と自動回避機能は、撮影者のテクニックがなくても、勝手にドローンが被写体を捕捉、あらゆる角度で被写体を撮影してくれます。
Skydio R2の搭載するトラッキング用のカメラは、初号機が12台だったの対し、6台のみとなった。トラッキング用ではなく、ジンバルで保持されたSkydio 2のメインカメラの画質は、そこそこ何にでも使えそうな、4Kで60fpsという仕様の撮影が可能なもの。
この200°の画角を持った4Kカメラを6台使って、機体の全方向ををカバーする。
トラッキングは被写体の動きに合わせたモーショントラック、一定の方向を向けたまま撮影する固定トラックのほか、ケーブルカムのような撮影も可能です。 自動追跡して撮影するほかに、DJIの『クイックショット』のような機能も4種類あります。
- ドロニー
- ロケット
- ブーメラン
- ボルテックス(渦巻き)
これらすべてを自立飛行で可能にしています。 まさに『究極の自撮りドローン』と言えそうです。
Skydio R2は、 日本国内での技適は取得していないようで、今のところはアメリカとカナダのみでの販売になるようです。同社のウェブサイトで予約を受け付けている。同社は、昨年初めに発売した初号機を購入した人は、Skydio 2を「大幅な割引価格」で入手可能になるとしている。
ドローンは、多くのメーカーが拮抗しているが、この価格と機能があれば先行する大手メーカーの機種と比べても決してそん色のないモデルとなっている。
ひと言
このサイトで紹介している ”とても魅力的なドローン” がこのところいろいろと発表されているが、残念なことに大きな壁となっているのが 「日本の技適取得問題」。とにかく高価なDJIばかりが目立っているが、高性能でリーズナブルな価格設定のドローンが使えないのは実に悔しいものです。
5GHz帯の使用に関しては長くなりそうなので割愛しますが、もう少し 日本国内での技適取得がしやすいようにならないものでしょうか。
海外メーカーにしてみれば、面倒な手続や多額の費用を掛けてまで日本で技適を取らなくても、海外での需要が見込めるとなるとなると、わざわざ日本市場向けの「特殊仕様」を作る必要がないですからね。 (正直、ほんとにイライラします)