空撮には、ジンバルと高性能カメラが必需品です。比較的お手ごろな価格の ジンバル付き小型ドローンの紹介です。
2軸ジンバルと3軸ジンバルの違い
固定カメラでの撮影は、機体の揺れやブレなどで安定した動画を撮影するのは困難です。ここは、やはりジンバル付きのドローン強みがあるようです。
2軸ジンバルは2方向の揺れを感知し補正します。
ティルト(縦)とロール(回転)の動きを制御することが可能です。
一方、3軸ジンバルは3方向の揺れを感知します。
ティルト(縦)とロール(回転)に加えてパン(横)の動きに対応できるため、2軸ジンバルよりもブレのない映像を撮ることが可能。
ジンバルの有り/無しの比較
ジンバルを使った場合と、使わない場合で撮れる映像にどのような差があるのかは以下の映像を見るとよくわかります。
固定カメラのドローン ,3軸ジンバルつくドローン、3軸ジンバルアクションカメラ の映像を比較してみました。
ただし、安定した動画を撮りたいときはジンバル付きが圧倒的に良いのですが、敢えて躍動感や臨場感を出したいときには安定した画像では物足りないと感じるかもしれません。
昨今の航空法改正などで、100g以上のドローンはすべて登録義務がありますのでお手軽感はなくなってしまったようです。
100g 未満のドローンとなると、マイクロドローンと呼ばれる「手のひらサイズ」のドローンということになります。
そうなると、構造的にもジンバル付きとはいかなくなってきます。
わずかな風でも機体は大きく揺らいでしまうので、固定カメラとなるとちょっと厳しいかもしれません。
とりあえず今回は・・・中・上級者向けのドローンを見てみます。
ジンバル搭載小型ドローンのおすすめ機種
ドローンは必ず風やモーターの振動による影響を受けるため、その揺れを極力抑えるために考案されたのがジンバルの技術です。
滑らかな空撮映像の撮影ができ、国内で人気の高いドローンをいくつかご紹介します。
DJI Mini 2
小型ながら3軸のメカニカルジンバルを備えているため、ある程度の風や揺れは吸収できます。4K/30fps動画が撮影でき、ドローン初心者におすすめのモデルです。
DJI Mini 2の概要とスペック
- 公称重量:約199グラム
- カメラ性能:1200万画素(1/2.3インチCMOSセンサー搭載)、MP4:3840×2160(30p)、JPEG:4000×2250
DJI Mini 2の公式紹介動画
DJI Mini3Pro(最新シリーズ)
楽天市場で詳細を見る Amazonで詳細を見る
DJI Air 2S
3軸ジンバルを備え5.4K撮影にも対応する折りたたみ型のドローンです。伝送機能が格段に成長しているため、遅延などなくスムーズな空撮が可能です。
DJI Air 2Sの概要とスペック
- 公称重量:約595グラム
- カメラ性能:5.4K/30fpsおよび4K/60fpsの動画を最大ビットレート150Mbpsで撮影が可能。
DJI Air 2Sの公式紹介動画
DJI Mavic 3
Mavic 3はレンズを2つ搭載したデュアルカメラシステムを採用。メインカメラのセンサーは4/3インチと大型化に成功し、5.1K/50pの高解像度を実現。
DJI Mavic 3の概要とスペック
- 公称重量:約895グラム
- カメラ性能:5.1K/50fpsおよび4K/60fpsに対応
DJI Mavic 3の公式紹介動画
DJI FPV
DJIから発売されたFPV操縦が楽しめるドローンです。免許を取得せずともFPV操縦ができるとあって、発売と同時にたちまち話題になりました。ハイスペックドローン機体で、FPV映像を低遅延かつ高解像で映像伝送することができます。
オプションでは片手の動きだけでDJI FPVを制御できるモーションコントローラー(別売)も登場。ドローンの新たな楽しみ方を提供してくれるFPVドローンで、ドローンレースを始めたいとお考えの方のFPVスターター機としてもおすすめです。
DJIFPVの概要・スペック
- 公称重量:795g(サイズ: 178×232×127 mm プロペラなし)
- カメラ性能: 4K:3840×2160 @ 50/60fps 1/2.3インチCMOS有効画素数:12MP
- 最大飛行時間:約20分
- 最大伝送距離:4km
DJIFPVの公式紹介動画
国内シェアが一番なのはやはり DJI 製ドローンですが、価格的には他社より一段高価な設定になっています。
企業関係での購入が多く価格をあまり気にしないためだと思われますが、個人購入となると少々財布にはこたえますね。
HUBSAN ZINO MINI PRO
機体スペック
- 製造番号:機体の裏側のQRコードに固有のSNナンバーが記載されます。
- 機体収納時サイズ:L13.7*W9.4*H6.2cm 展開時サイズ:L20.2*W16.1*H6.2 cm
- 機体重量(バッテリー含む):249g
- 最大飛行速度:スポーツモード:16m/s ノーマルモード:10m/s 映画モード:3m/s
- 最大離陸標高高度:4000メートル
- 最大飛行距離:6km 最大画像伝送距離:6km
- 最大飛行時間:35分(バッテリー1本の飛行時間です)
- モーター:ブラシレースモーター
- 動作周波数:2.4Ghz帯
- 技適番号:216-210050
カメラ
- カメラセンサー:1/1.3 inch CMOS
- 有効ピクセル:4800万
- 動画解像度:4K:3840*2160 30fps 2.7K:2720*1530 30fps 1080P:1920*1080 30/60fps
- 動画最大ビットレート:200Mbps
- レンズ画角:84°
- 焦点距離:0.5mから無限大
- 絞り値:f/1.85
- シャッター速度:3-1/8000s
- 静止画フォーマット:JPEG
- 動画フォーマット:MP4(H.265/HEVC)
- エンコーディングフォーマット:H.265 / HEVC
- 画像伝送システム:SyncLeas3.0 1080P 30FPS 高解像度
- ハイダイナミックレンジ録画画像
- ビッグピクセルの2.4umフュージョン
- メモリカード:内蔵eMMC 64G (Micro SDカード別購入必要がありません)
機体の前方、後方と下方には障害物の位置を検知するビジョンポジショニングセンサーを備えており、三方向の障害物を検知し回避可能。
様々な撮影機能により、シーンに合ったフライトと感動的な空撮が思い切り楽しめます。
ほぼほぼDJIと同等に楽しめそれなりの装備を備えていながら、7万円程度と私にとってもうれしい価格設定になっていまっす。
AMZONで詳細を見る 楽天市場で詳細を見る
あまりシェアの大きさにとらわれず、DJI以外のメーカーにも目を向けてみてはどうでしょう。 結構高性能でお手ごろ価格のドローンが数多く販売されています。
世界3大メーカーと言われるのが、 『DJI』『Parrot』『3DRobotics』の3社 です。
その他
・イームズロボティクス
・エアロネクスト
・エンルート
・自動制御システム研究所(ACSL)
・SkyDrive
・FullDepth
・プロドローン(PRODRONE)
・メトロウェザー
・ヤマハ発動機
など、今後もドローンメーカーとして参入する企業は増えることが予想されます。
今回紹介したのは、主にDJI製のドローンですが、この3大メーカーについて少し触れてみます。
国内販売で人気の主なドローンメーカー
・DJI(ディジェイアイ)
世界のドローン販売の実に70%以上のシェアを誇る巨大メーカー。本社は中国の深センにあり、民生用ドローンの(マルチコプター)およびその関連機器の製造メーカーです。DJIが世界的に認知されるようになったきっかけがPhantomシリーズというドローンで、雑誌やメディアなどでよく目にするドローンはphantomシリーズであることが多いです。
※アメリカ国内では、DJI社製ドローンへの締め付けが厳しいようです。
・ Parrot(パロット)
全世界でのシェアはDJIに比べると少なめですが、「AR.Drone」というシリーズが爆発的にヒットし、Parrotの認知度を一気に高めました。フランスのメーカであることもあり、デザイン性の高いドローンをリリースし続けるため、コアなファンが定着しています。
3DRobotics(スリーディロボティクス)
ドローン先進国のアメリカのメーカーで、業界では「3DR」と呼ばれることが多いです。DJIやParrotに比べるとシェア数や認知度こそ劣るものの、GoProなどと提携を結び注目を集めています。今後に期待が持てるメーカーです。
Hubsan(ハブサン)
2010年にドローン大国である中国で設立されたドローンメーカーで、トイドローンが主流となっています。
一般消費者向けの撮影や操縦を楽しむドローンから、FPV飛行を楽しめるドローン、レーシング用ドローン、小型のトイドローンまで、幅広い商品の品揃えがあります。
Holy Stone(ホリーストーン)
Holy Stoneは2014年に創設された中国のドローンメーカーで、日本国内では、トイドローンから中・上級者向けドローンまで幅広い製品があります。
製品に関しては、 サポートにも力を入れており購入ユーザーから一定の評価がある。
また、日本の設計チーム、米国構造工学研究チーム、そして深圳構造工学研究チームを備えています。
上記以外のメーカーもあるのですが、産業用であったり、日本国内認証の有無・使用周波数又は技適(技術基準適合証明書)の問題などで、購入しても飛ばすと違法となるものも多く発売されているので要注意です。
ドローン購入時は、その用途に合わせて適切な物、法的に問題がないかなどしっかりと調べてから購入しましょう。
飛行データ・撮影データや通信等に対するセキュリティ対策がされた国産の小型空撮ドローン「 SOTEN(蒼天) (リモートID対応)
ドローン入門(ドローン海賊/ひまわり工房)
アウトドア(自由気ままに 生きると云ふこと/ひまわり工房ブログ) 山開拓で貧乏暇なし