突然操作不能になり、どこかへ飛んで行ってしまった。視界不良のため機体を見失ってしまった。緊急事態・頭の中が真っ白、そんな時あなたはどうしていますか?
不明ドローンの捜索をするときに重宝するのが携行タイプのスペクトラムアナライザー。
通常スペアナといえば、高価で持ち運びに不便ですね。 でも、スペクトル表示だけに機能を絞ったお手軽機 を使ってみました!
スペクトラムアナライザ 簡易型 ポケットサイズ スペアナ (RF Explorer-3G Combo)
ポケットサイズの小型スペクトラムアナライザ(受信帯域 15MHz~2700MHz)です。 アンテナで受信した信号を液晶画面上に表示します。 信号強度はdBm、またはdBμで表示されます。選択した周波数帯域における各信号の強さが一目でわかります。 PCにつなぐことによって、専用ソフトウェア(ダウンロード無償)から操作することができます。 アルミメタルで外のケースで作り、硬くて軽量だ。そして、このRF Explorerに合うキャリアケースも機器を保護します。 大電容量のLipoで16時間で働き続ける。USBで充電可能です。 このRF Explorerはスペクトラムアナライザとして使用可で、RFジェネレータ機能は搭載されていません。
用途として、無変調連続波、ISMバンドのモニター、電波の品質測定、アンテナと増幅器の取替による指向性の変化やノイズを出していないかの解析、WiFi (2.4GHz帯)チャンネルの電波強度モニター、占有帯域の検出、現在値・平均値・最大値の表示、WindowsとMac OS用のソフトウェアによるスペクトラム表示などが書かれています。
右側SMA:15MHz~2,700MHz、左側SMA:240MHz~960MHz) ハンディタイプ
電源は、内蔵式のリポバッテリーでUSB充電となります。
操作は非常に簡単で、モードセレクトとカーソルキーの操作だけで一通りの用途に対応できます。ワイドレンジで自分の周囲に飛び交っている周波数を確認後にレンジを切り替えて周波数や信号レベルを確認することができます。
ドローンを探索をする場合、コントローラーの送信周波数やビデオ送信周波数などは事前にわかっていますので、その数は数帯域にレンジを合わせて周波数スペクトルを見ながら絞り込みができるので時間短縮にも役立ちます。
機体購入時に、設定周波数などは取説に書かれていますので確認できます。
最近は、あちこちでドローンを飛ばしていることが多くなりました。 複数のドローンを同時に飛ばしている場合は、信号のピークと周波数表示がいくつもでてくる場合があります。
コントローラーの電源を切って、機体からの送信周波をモニターしてください。
RF Explorerを手に持ち360度体の向きを変え、信号が一番強い方向を探りながら歩いていきます。
焦らず落ち着いて方向を探知しながら進んでいけば、必ず機体に近づき見つけることができます。
私も、ひまわり工房として ドローンでの空撮などもしているのですが、2.4GHz帯は、結構いろいろな無線機器に使用されていますので、混信やノイズの影響を事前にチェックしておくときにも役に立ちますね。
USBポートを通じてデータを転送できるので、RF ExplorerのWebサイトから無償のプログラムと(RF Explorer Spectrum analyzer Firmware Upgrade V.1.11 ZIP(2MB))とUSBドライバ(32 and 64 bits – version 6.7)をダウンロードしてインストールすればタブレットやPCのディスプレイにスペクトルを表示できます。 (専用ケーブルが必要です)
サイズ:113x70x25mm 重さ:220g
測定周波数帯域:
15MHz~2700MHz(右側SMA)
240MHz~960MHz(左側SMA)
測定周波数スパン:112KHz~600MHz
グラフィックLCD液晶:128x64ピクセル(白色LEDバックライト搭載)
周波数分解能:1kHz
RFインピーダンス:50Ω
ダイナミックレンジ:-110dBm(右側SMA)、-115dBm(左側SMA)
RF測定最大入力レベル:-10dBm(右側SMA)、-15dBm(左側SMA)
RF最大入力レベル:+30dBm
振幅分解能:0.5dBm
平均ノイズレベル(標準値):-115dBm
周波数安定度および精度(標準値):±10ppm
振幅精度(標準値):±6dBm(右側SMA)、±3dBm(左側SMA)
振幅安定度(標準値):±1dBm
分解能帯域幅(RBW):2.6kHz~600kHz(自動)
DSP:Filter/Fast
コントロールソフト対応OS:Windows XP/Vista/7/8/8.1 各32bit/64bit, Mac OS X 10.7以降
電源:充電式内蔵バッテリー(3.7Vリチウムポリマー、1000mA)/USB電源供給・充電
PCとのインタフェース/充電ポート:USBミニB(メス)
付属品
・8段伸縮式ワイドバンド・ロッドアンテナ(NA-773)、2.4GHz用ホイップヘリカルアンテナ
・専用ケース
☆推奨USBケーブル:C-07606 RF-Explererユーザーマニュアル
■外部リンク
http://j3.rf-explorer.com/ (ソフトウェアダウンロード)
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磁界ループ型ニアフィールドアンテナ。
別売りとして、RFエクスプローラー用純正アクセサリも用意されています。
小物体の信号をピンポイントでピックアップするのに便利な磁界ループ型ニアフィールドアンテナです。
アンテナ方式:近傍磁界ループ型
・特性帯域:20MHz~7GHz
・サイズ:25.7×53.5mm・コネクタ:SMAメス
・付属ケーブル:セミリジッド型、115mm長、SMAオス×2
木の枝や草むらに隠れて目視できないドローンの位置を特定するには便利でしょう。
メーカー提供のファイルによってRF Explorer[M-09571、M-09695]をキャリブレーション(校正)することができます。
RF Explorer-6G Combo
3GCONBOの上位機種として、6GHz帯まで計測できる (受信帯域15MHz~2700MHz,4850MHz~6100MHz)
この機種なら、ドローンで使用される 5.6 ・5.7 GHz帯のスキャンもできるので用途は広がるでしょう。
こういった簡易型のスペクトラムアナライザーは、受信範囲が広いことから「電波モニター」としての使用価値が高い、アマ無線などでよくある FOXハンティングの要領で不明ドローンを探すなどいろいろ便利に使えることと思います。
機体ロスト時の対策は、普段からいろいろ考えておいた方がよいでしょうね。 機体を見失った時ってホントに焦りますよね。RTH機能で無事戻ってくれば良いのですが、その機能のないドローンや山間部で墜落した時などは役に立つと思います。 もちろん免許は不要です。
ビデオ用の受信機を別途用意しておき、アンテナにレフレクター板を取り付けて指向性を持たせて方向を探知するというのも使えそうですね。
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私の場合は、このスペアナ以外に 小型のLED点滅器(ボタン電池内臓)を機体に着けたりしています。LEDを電子ブザーに変えて墜落時に鳴動するようなアラームも考案中です。
とにかく、高価な機体を簡単にあきらめたくないですからね。