2019年8月 NECは、同社が開発した「空飛ぶクルマ」の試作機について、我孫子事業場(千葉県我孫子市)に新設した実験場において浮上実験に成功、2020年の実現を目指して!
今回、NECが開発した試作機のサイズは、全長約3.9m、幅3.7m、高さ1.3m。空飛ぶクルマに必要となる自律飛行や機体位置情報把握(GPS)を含む飛行制御ソフトウェアや、推進装置であるモータードライバーなどを新たに開発して試作機に搭載。そして、新設した実験場にて試作機の浮上に成功しました。
各センサー類と非常時の緊急停止用のケーブルは、外部の機器と接続されています。
同社は、空の移動革命の実現に向けて、移動環境に必須と考えられる交通整理や機体間・地上との通信などを支える管理基盤の構築を開始しました。
第1段階として、機体の管理機能や特性把握のために試作機を開発、公開実験としました。
同社は、 航空管制システム・衛星運用システムなどで培ってきた技術、無人航空機の制御技術の開発実績・インフラ分野でのサイバーセキュリティ対策に関する知見を活用し、新たな移動環境の実現に向けた検討を進めている。
同社は、これまで経済産業省と国土交通省が設立した「空の移動革命に向けた官民協議会」へ参画するとともに、日本発の空飛ぶクルマの開発活動団体「CARTIVATOR(カーティベーター)」を運営するCARTIVATOR Resource Managementとスポンサー契約を締結し、「空飛ぶクルマ」の機体開発の支援などを進めてきた。
今後も新たな移動環境の管理基盤の構築を目指して、空飛ぶクルマに関する技術開発や試作機を活用した検証・評価を継続して実施するとともにCARTIVATORをはじめとしたパートナー連携を強化することで、将来的には地上から空までをシームレスに繋ぐ、安全・安心な次世代の移動環境の実現に向けての取り組みを加速していくとしている。
NEC、経済産業省・国土交通省が設立する「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画
経済産業省と国土交通省は、 国内外のベンチャー企業、投資ファンドなどの様々な分野の企業・団体は、都市の渋滞を避けた通勤、通学や通園、離島や山間部での新しい移動手段、災害時の救急搬送や迅速な物資輸送などの用途において、「空飛ぶクルマ」の実用化に向けた取り組みを加速している中、新たなサービスの創出を目的として、社会に受容されるルール作りなどを検討するために政府機関や民間企業からなる「空の移動革命に向けた官民協議会」を設立しています。
空飛ぶクルマの 実現に向けて
NECは2018年より本協議会に参画し、 日本発の空飛ぶクルマの開発活動「CARTIVATOR(カーティベーター)」を運営する一般社団法人CARTIVATOR Resource Managementとスポンサー契約を締結し、2020年の「空飛ぶクルマ」の実現に向けて取り組んでいとのことです。