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ドローンでよくあるトラブル!  注意すべき点検事項と飛行環境。

ドローンでよくあるトラブル!  注意すべき点検事項と飛行環境。

現状の日本でドローンが飛ばしづらいと言われている理由は、飛行制限区域が多くうっかりミスにより少なからずトラブルや事故が起きたこと、それに合わせて規制が設定されるためです。 想定されやすいトラブルや、飛行前に抑えたい許可関係をご紹介していきます。

 

ドローンは、軍事・仕事から個人のエンタメまで様々な可能性を秘めていますが、使用方法を間違うとトラブルや事故を招きます。

 

トラブル原因と周辺環境について

違法ドローンの捕獲

ドローンの弱点は目に見えない物の場合も多く、パイロットが常に気を配っておかないと予想外の動きを見せることがありますので注意です。

いかにいくつか挙げてみます。

電波・混信

一言で電波と言ってもいろいろな原因がありますが、「高圧電線」と「ドローン同士」「各種レーダー」「マイクロ波中継器」などがあります。。

操縦に夢中になっているとつい見落としがちなのが電線で、見た目も細いので接近しすぎないように注意しましょう。鉄塔から離れていても油断は禁物です。

また微弱ながら電磁波を発していたり、強力な磁界を形成していますので、映像が乱れる、操作が微妙など飛行になんらかの影響を及ぼす場合があります。

昨今販売されているドローンには自動帰還機能が搭載されていますが、あくまで紐付けされた機材同士の接続が切れた際に作動するものですので外部からの影響に関してはうまく作動する保証はありません、少しでも違和感を感じたらすぐに飛行を中止しましょう。

ドローン同士はメーカーにもよりますが混線の可能性は低めになっていますが、ゼロではないと考えておいたほうが無難です。

例えばDJI製品では同じ電波帯(2.4GHz)でも、近くで同じ電波を検知した際に自動で影響がないチャンネルに切り替える機能がついています。

ですが、こちらはあくまでDJI製品特有の機能ですので他メーカーと近くで飛行させた場合、互いに影響しあって電線同様映像が乱れたり挙動が不安定になる場合がありますので出来るだけ近くでの飛行は避けましょう。

FISSで、その空域を事前にチェックしておいたほうがよいでしょうね。

 

機器の熱暴走

熱暴走という現象は、精密電子機器には時々見かける、高熱によって半導体の動作が不安定になるトラブルです。

現状、メーカー推奨として機体の多くは0℃〜40℃の環境下での飛行が推奨されています。

熱をもつ原因はCPUやモーターの動作によるもので、我々のスマホが熱を持つ原因と同様で 付属機器がありバッテリー負荷が多い時やさらに気温の影響も加わるため、夏場は機体温度が50℃近くに達する場合もあります。

完全停止することは少ないですが、機体の動作が遅れる、映像に乱れが生じるなど、電波同様飛行に支障をきたす可能性があります。

異常な高温を検知した際はコントローラー画面上にも表示されますので、確認した際は速やかに飛行を中断しましょう。

 

 

騒音

ドローンを飛行させる際、何気なく飛ばしていてもプロペラの風切り音は第三者によってはかなり耳障りな音として聞こえます。。

操縦者にとってはたいした音でなくとも、飛行環境によっては近隣の住民に迷惑をかけてしまうこともありますので、密集地の上空を飛行させる時は必ず事前に了承を得るよう心がけが必要です。

住宅街、建物の間が狭い場所、公共の場所などは特に注意です。

さらに整備不良でプロペラが歪んでいる、欠けている場合は正常な音にさらにノイズのようなものまで加わったり、挙動も不安定になりますので、飛行前点検を必ず行うことが大切です。(飛行ルールにも明記されています。)

 

の影響

風は現場の地形・周辺の建物・時間帯にもよりますが、常に風速計を用意し5m/sを超えるまたは5m/sに近くなった場合はすぐに飛行を中断・中止の判断をしましょう。

大型の機体は10m/s近くまで耐えるものも増えてはいますが、一般的によく使われる中型機は5m/s付近でのホバリングが精一杯です。

自立機能があるものでも、時間とともに流されることもありますし、予想外の突風や乱流により位置を保てなくなったり、RTH(自動帰還)が正確ではなかったりします。

強風の中飛行を続けると追い風となり想定外の速度に達して制御できずに接触事故や予定外の敷地に侵入してしまい民法が絡んだトラブルに発展する可能性もあります。

 

整備不良

日常点検として行える項目は少なめではあるものの、忘れてしまうと正常な飛行を行えずに事故やトラブルの原因となります。

日常点検できる代表的なものは以下の通りです。

・プロペラの欠け、変形
 騒音・安定性の欠如となり、要交換です。

・モーターの異音・挙動確認、掃除
 →少し回して引っかかりがないか、内部に誇りや砂が溜まっていないか確認します。

・カメラの確認、掃除
 →レンズにキズ・カビなどがついていないか。

・バッテリー異常
 →バッテリーの異常は自身で修理せず、メーカーに依頼しましょう。

・各部のセンサーの汚れ清掃
 →センサー部に異物がついていたりすると当然正常に動作できません。

 

判断が難しい許可関係のトラブル

 

 

土地所有者・近隣住民

まずは一軒家・マンション・店舗の土地所有者にその現場で飛ばしてもいいか確認をとりましょう。

事業用飛行の場合は、所有者がクライアントとなることが多いため、打ち合わせや許可がしやすくなりますが、 注意すべきなのが近隣住民の理解です。

ドローンはその特性上、音を発したりカメラを向ける事となります。

そのため、飛んでいるだけで不審に思い通報されてしまうという事例も少なくありませんでした。

少し離れたマンションの高層階からでも、特に警戒されることがあります。

住宅街や集合住宅に関わらず、必ずインターホンでの声かけやチラシを使った周知をお願いします。

個人の場合でも、同様です。

 

道路使用許可


点検や空撮等、用途はそれぞれですが道路上で飛行を行う際は道路使用許可が必要な場合があります。

許可が必要可否はその道路を管轄する警察署により扱いが異なるため、少しでも飛行ルートが道路上にかかる際は必ず警察署に連絡・相談を行い指示に従うようにしましょう。

以前、人通りの少ない早朝・夜間であろうと許可取得は必要です。

また、地方の住宅街でも同じく道路上で飛行する場合など、地区によっては時間帯関係なく車も人も少ないので日時と場所だけ連絡をしておけばば大丈夫な事もありますが、いずれにしても一度確認しておくことは必要です。。

警察官の判断で、いろいろな指示・場合によってはドローンの破壊をする権限が与えられています。

 

社内規約

こちらは仕事で使用する際に限られますが、クライアントの敷地内で飛行させる際に先方の社内規約や条例などによりドローンの飛行が制限されていないか確認しましょう。

私有地なら自由に飛ばしてもよいとは限りません。

特に、工業地帯のプラント等では、ドローンの接触・墜落ひとつで大事故につながる可能性があるため、規約によってその飛行の安全性や機体の性能・人員の配置などの説明を求められる場合があります。

 

飛行禁止区域

 

国交省への包括申請で1人のパイロットとして国から許可を得ていたとしても、各社の規約や公共性の観点から飛行できない可能性もあります。

 

海上でも要注意

人のいない海なら・・と思うかもしれませんが、港湾法の絡みがあります。

海上とはいえ、港や釣り公園などむやみやたらに飛ばすのは危険ですし、通報されることになりかねません。

  

以上、トラブルや事故の原因となる要素を挙げてみましたが、あれこれ考えていると本当に頭が痛くなることばかりです。

言われてみると 当たり前のことだと思うのですが、判断が難しい状況に遭遇したりすることもあります。

これからはより厳しくなるドローンの飛行環境ですが、飛行許可申請時に確認済みの飛行ルール・マニュアルの内容について常に気を配り、項目をひとつづつ確認するくらいの慎重さが要求されてきます。

更に、罰則もそれなりに厳しい内容となっています。うっかりでは済まされません。

 

 

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