Harris Aerial のハイブリッドドローン
Carrier H4 Hybridは、4ローターで飛行するクアッドコプター。ローターは電気モーターで回転するが、それに必要な電力はバッテリとガス発電機から供給するというもの、いったいどんなドローンなのか見てみよう。
ガス用タンクの容量は4.3リットルで、4リットル分のガス燃料で約3時間の飛行が可能という。飛行時の最高速度は秒速15m。
推奨積載量に相当する3kgの装備を載せて飛行させた場合、最長で5時間飛べる。
最大積載量の5kgだと、飛行可能時間は約1.5時間になる。
サイズはホイールベースが1376mm。荷物も燃料も搭載しない状態の自重は13kg。
一般的な、農薬散布用ドローンのサイズだ。機体株にぶら下がっているのがガス発電機で、ここで発電されモーターに供給される。
最大積載時の飛行時間 1.5時間 は、ドローンとしては驚異的で 農薬散布に利用される大型のドローンの飛行時間の平均10数分と比較するとそのすごさがわかりやすい。
現在のドローン飛行のネックとなっている 飛行時間の短さとバッテリー・専用充電器の価格を考えると今後の小型化や価格安定を期待したい。
㈱石川エナジーリサーチ のハイブリッドドローン
日本のメーカーも負けてはいない。エンジン発電による長時間飛行可能なドローンがある。
エンジン発電式の ハイブリッドヘキサコプター仕様
- 長さ×幅×高さ 2950×2650×700mm (折り畳み時1080×1220×960mm)
- 積載量 液剤16L
- 飛行時間(分) 60分/1.5ha
- 空冷単気筒4stエンジン 350cc
- 機体重量 12Kg
- 発電能力 11kw
まとめ
スマート農業でのドローンの活用が進みつつある。農薬散布時の問題点としてバッテリードローンの飛行時間の短さがよく言われます。
筆者も農薬散布のお手伝いに行った故多賀あるが、散布場所への農薬の配送頻度よりも、バッテリーの充電と配分(三か所で手分けして散布を行った)のため、軽トラックで走り回らなければならない忙しさは大変なものでした。
十数個のバッテリーを次から次へと急速充電しては、散布現場へ走るのは大変な手間と労力だ、その問題解決の救世主となるのだろうか・・・。
いっそ、エンジンドローンでいいじゃないの?・・とも思うのだが、やはり値段が気になるところですね・・。
スマート農業とは、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のことです。 日本の農業の現場では、課題の一つとして、担い手の高齢化が急速に進み、労働力不足が深刻となっています。