ドローンでFPVをするために! 第3級陸上特殊無線技士の国試合格を目指して、覚えるべき要点の解説をします。
2020年10月期・工学問題解説
Q13 図に示す回路の端子 ab間 の合成静電容量は、幾らになるか。
- 1. 15(uF) 単位:マイクロファラッド
- 2. 30(uF)
- 3. 60(uF)
- 4. 90(uF)
正答: 3 C1+C2=30(uF)+30(uF)=60(uF)
ポイント:コンデンサーの合成容量の計算は合成抵抗の計算とは逆で、並列接続の場合は単純に各容量を加算すれば求められます。
Q14 電界効果 トランジスタ(FET)の 電極 と一般の接合形 トラレジスタの電極の組合せで、その働きが対応 し ているのはどれか。
- 1. ド レイ ン ベース
- 2. ソ ース ベース
- 3. ド レイ ン エミッタ
- 4. ソース エ ミッタ
正答: 4
ポイント: 電極についている矢印は、電流の流れる方向を示しています。
Q15 図に示すアンテナの名称 と ℓ 長 さの組合せで、正しいのはどれか。
名称 ℓ の長さ
- 1. ス リーブアンテナ 1/4波長
- 2 ス リーブア ンテナ 1/2波長
- 3. ホイ ップアンテナ 1/4波長
- 4. ホ イ ップア ンテナ 1/2波長
正答: 1
ポイント: 波長:λ(ラムダ)使用電波の1サイクル分の距離を言います。
無指向性のアンテナで、主に超短波から極超短波において用いる。 構造は、上向きにした同軸ケーブルの先端を給電点として、そこから上方に向けて1/4波長の内部導線を露出させ、下方に向けて1/4波長の同軸円管(スリーブ)を外部導体の外側にかぶせたものである。
400MHz帯業務無線用スリーブアンテナ
16〕 短波 (HF)の 伝わ り方 と比べたときの超短波 (VHF)の 伝わり方の記述で、最も適切なものはどれか。
- 1. 昼間 と夜間では、電波の伝わ り方が異なる。
- 2. アンテナの高さが通達距離に人きく影響する。
- 3. 電離層波が主に利用 される。
- 4. 比較 的遠距離の通信に適する。
正答: 2
ポイント: 電波は周波数が高いほど直進性が良く、障害物などで極端に減衰する。そのため、地上高があり見通し距離があるほど伝搬しやすいのです。
Q 17 電池の記述で、誤っているのはどれか。
- 1. 鉛蓄電池は、二次電池である。
- 2. 容 量を大きくするには、電池を並列に接続する。
- 3. リチウムイオン蓄電池は、メモ リー効果があるので継ぎ足し充電ができない。
- 4. 蓄電池は、化学エネルギーを電気エネルギーとして取り出す。
正答: 3
ポイント: リチウムイオン蓄電池はメモリ効果がなく効率的な蓄電池です。
Q 18 次の記述の □ 内に入れ るべ き字句の組合せ で、 正 しいのは どれか。
アナログ方式の回路計 (テスタ)を用いて直流電 圧を測定しようとするときは、切替つまみを測定しようとする電圧の値よりやや Ⓐ の値の Ⓑ レンジにする。
Ⓐ Ⓑ
- 1. 小さめ ACVolt
- 2. 小さめ DCVolt
- 3. 大きめ ACVolt
- 4. 大きめ DCVolt
正答: 4
ポイント:ACV:交流電圧 DCV:直流電圧 電圧単位:ボルトV 電流単位:アンペアA と表記します。 測定時は、レンジオーバーで指針が振り切らないように注意する必要があります。
Q19 搬送波を発生する回路は、次の うちどれか。
1.発振回路 2.増幅回路 3.変調回路 4.検波回路
正答: 1
ポイント: 搬送波(キャリア)は、信号を乗せるための電波となります。
変調回路は入力された信号をそれぞれの電波の種類による搬送波と合成します、検波回路は受信した電波(搬送波)から信号波を取り出す回路です。 増幅回路は検波や変調された信号を必要な値まで増幅するためのものです。
Q20 次の記述 は、多元接続方式 について述べたもので ある。□ 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。
FDMAは、個々のユーザに使用チャネル として □ を個別に割り当てる方式であ り、チャネルとチャネルの間にガードバンドを設けている 。
- 1. 極めて短い時間
- 2. 周波数
- 3. 拡散符号
- 4. 変調方式
正答: 2
ポイント: 個々のユーザが使用するチャネル は、それぞれ周波数が異なっています。そして隣のチャンネルとの干渉(混信)が起きにくいようにガードバンド(一定の周波数幅)を設けています。
Q 21 次の記述は、アナ ログ通信方式 と比べたときのデ ジタル通信方式の一般的な特徴について述べた もの である。誤 っているものを下の番号か ら選べ。
- 1. 雑 音の影響を受けにくい。
- 2 信 号処理による遅延が生じる。
- 3. 受信側で誤り訂正を行うことができる。
- 4. 秘話性を高くすることができない。
正答: 4
ポイント: デジタル信号は、アナログ信号のような相互干渉が起きにくく混信が無いので秘匿性が高い。
Q22 図は、直接 FM(F3E)送信装置の構成例を示 した もの である。 内に入れ るべき名称の糸H合せで、正 しいのは次のうちどれか。
A B
- 1. 周波数変調器 電力増幅器
- 2. 周波変調器 低周波増幅器
- 3. 平衡変調器 電力増幅器
- 4 平衡変調器 低周波増幅器
正答: 1
ポイント: FM送信機や受信機のブロック図は資料によって書き方が微妙に違っているので、数種類のブロック図を見ながら基本構成を覚えてください。
Q 23 次の記述は、受信機の性能のうち何について述ベたものか。
送信 された信号を受信し、受信機の出力側で元の信号がどれだけ忠実に再現できるかという能力を表す。
1.選択度 2.忠実度 3.安定度 4.感度
正答: 2
ポイント: 選択度はチャンネルごとの選択制で混信が少ないこと、安定度は干渉やノイズなどによる信号の変化が少ないこと、感度は微弱電波を正確に拾うことを表しています。
Q24 スーパヘテ ロダイン受信機の周波数変換部の働きは、次のうちどれか。
- 1. 受信周波数を音声周波数に変える。
- 2. 中間周波数を音声周波数に変える。
- 3. 受信周波数を中間周波数に変える。
- 4. 音声周波数を中間周波数に変える。
正答: 3
ポイント: スーパーヘテロダイン受信機とは、受信信号を一旦安定度の高い中間周波数(455KHz)に変換した後、信号を処理することです。
陸特の試験問題は、過去年度の試験問題が繰り返し出題される傾向があります。 また、アマチュア無線4級の試験問題とほぼ同じの為どちらの参考書を見ても必要充分な学習効果はあります。
若干、設問の文章が変えられることもありますが、内容的には同じような問題が出題されますので、参考書に目を通した後はひたすら過去問題を解くのが最も効果的な学習方法です。
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