第3級陸上特殊無線技士の試験問題と解答集。復習ポイントを押さえよう。後編
平成31年2月から、令和元年10月までの試験問題です。
工学問題中の計算問題について自分は全く畑違いで、電気問題など見たこともない・・という方は、先ず問題をみて ?? となったら、先に解答を見ましょう。あれこれ考える時間がもったいないだけです。 その答えを導くためには、どのように考え、計算したらよいかを考えていく方が理解は早いと思います。それ以外は、ひたすら暗記すれば大丈夫です。
平成31年2月
復習POINT:
直接 FM(F3E)送・受信装置 と IDC ( 瞬時周波数制御 ) 回路 と AFC(自動周波数制御) 回路
周波数を安定にするための回路です。
周波数偏移が規定を超えないよう、信号波を加工する回路です。
何じゃこれは・・・。と思われるかもしれませんが、ひとつひとつの意味を覚える必要はありません。ひたすら試験の為だけに一時的にでいいので暗記してください。
( 参考資料 )
因みに、搬送波を信号波で変調する方式は、基本的に以下の 3種類があります。
振幅変調AM(Amplitude Modulation)
DSB(A3E)送信機において、音声信号で変調された 搬送波
音声信号に合わせて搬送波の振幅(上下の幅)を変化させることです。
緑色の波が、音声などの信号波形で、上の部分を 上側波、下の部分を 下側波 と言います。
その間にある 黒線部分が キャリア(搬送波)です。
周波数変調FM (Frequency Modulation)
情報信号を搬送波の周波数の変化で伝達する 方式で、緑色の信号の波形の高さによって紫色の搬送波の周波数(サイクル)が変わっています。
位相変調PM (Phase Modulation )
情報信号を搬送波の位相の変化で伝達する変調方式です。
アナログPM: 変調信号を時間微分して周波数変調したものと等価である。アマチュア無線や業務無線で広く使われている。
デジタルPM:デジタル信号を位相変調する方式で、PSK( phase-shift keying)という。
細かいことは抜きにして、今は言葉だけ軽く聞き流すくらいで良いでしょう。
PN接合トランジスタの見方
電界効果トランジスタ(FET)の電極は、 ドレイン(D) ゲート(G) ソース(S) があり、PN接合トランジスタのそれぞれの電極に対応しています。
コレクタ:ドレイン ベース:ゲート エミッタ:ソース
令和元年6月
復習POINT:
FM(周波数変調)信号の復調に用いる周波数弁別器(回路)とは、
周波数弁別器(ディスクリミネータ) [A]の変化を[B]の変化に変換して、音声信号波やその他の信号波を検出する回路である。( 周波数変調のなされた電波から原信号波を検出するため、いったん振幅変調に直して検出する検波器。 )
バッテリーのメモリ効果(メモリ現象)とは、
ニッケル・カドミウム蓄電池(ニカド電池)やニッケル・水素蓄電池などの ” 二次電池 ” を残電圧がある状態で継ぎ足し充電することで、放電中、一時的な電圧降下を起こすことがある。このメモリー効果により早期に機器が必要とする電圧を下回ると容量が減少したように見え、見た目上の容量が減る事を言う。
令和元年10月
復習POINT:
スケルチ スーパーヘテロダイン とは、
スケルチ : FM(F3E)受信機において、無信号時にスピーカから出力される耳障りで不快な雑音(ノイズ)や、交信する必要のない相手方の送信する音声を遮断し、無音状態にするための機能のこと 。
無信号時の雑音を遮断するためのスケルチ:ノイズスケルチやキャリアスケルチ
特定の相手方が送信する信号のみを受信するためのスケルチ:トーンスケルチ、集中制御式トーン(逆トーンスケルチ)、コードスケルチ、デジタルスケルチ
スーパーヘテロダイン 受信機:ヘテロダイン( 2つの振動波形を合成または掛け合わせることで新たな別の周波数を生成する )により、受信した電波を一旦中間周波数の信号に変換する方式(スーパーヘテロダイン方式)を使った受信機のこと。
変調とは、音声信号を一旦、空間に発射可能な、より高い周波数の信号に変換する事。
復調とは、受信側では、この変調波を音声信号に戻し、スピーカーから流すことで会話が可能となる。
アンテナの種類
ブラウンアンテナ (グランドプレーンアンテナともいう)
1/4波長の1本の垂直エレメント(放射素子)と、その下部から放射状に広がる数本の 1/4 波長の水平の放射状(ラジアル)エレメント(地線)で構成される。 偏波は垂直偏波で、水平面では無指向性となる。
ひと言
試験問題は、公表後随時アップ・解説をしていきます。
令和元年以前の試験問題については、
ドローンFPVのための、3陸特無線技士資格、工学問題・回答集と復習ポイント。その1 をご参照ください。