FPVドローンには無線技士免許も必要!
FPVドローンの機体や使用する機器が、5GHz帯を使用する場合は又は15ミリワットを超える電波を発射する場合は、無線局免許も同時に必要となります。無線局免許なしで飛行させた場合には、 その内容に応じて最高1年以下の懲役又は100万円以下の罰金、また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。
第4級アマチュア無線技士の免許は、アマチュア無線を操作するための資格で、無線局免許とは無線機器の利用に対する免許状となります。
FPVドローン の多くは、5GHzをしようしていることが多いため、その様な機体を使いたい場合は、4級アマチュア無線技士・3級陸上特殊無線技士の資格が必要です。
具体的には、無線技士の免許取得後 総務大臣 に免許状免許状発行を申請・取得し、無線局を開設することになりコールサインが発行されます。
第4級アマチュア無線技士免許の取得方法を詳しく確認していきましょう。
・ 国家試験を受験する
・ アマチュア無線技士養成課程講習会を受講する 。
この2つの方法がありますが、おすすめは国家試験を受験する方法です。(試験当日、つまり一日だけ日程調整できればOKです。)
試験日程と案内は、こちらから確認できます。 *公益財団法人・日本無線協会
1(国家試験の受験)
試験は無線工学と法規の2種類があります。
( 無線工学 )
無線工学の基礎から1問、電子回路から1問、送信機から2問、受信機から2問、電波障害から2問、電源から1問、空中線系から1問、電波伝搬から1問、無線測定から1問の計12問の出題されます。
( 電波法規 )
無線局の免許から2問、無線設備から1問、無線従事者から1問、運用から5問、業務書類から1問、監督から2の計12問の出題されます。
どちらも12問中8問で”合格”となります。
ちなみにすべて4択でマークシー形式になります。
書店やネット検索(アマチュア無線技士4級過去問題)などで過去問を確認し、繰り返し勉強すれば十分合格できます。国家試験の合格率は70%以上となっていますので、国家試験を受験される方法がおすすめです。
2(アマチュア無線技士養成課程講習会を受講する。)
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)が開催するアマチュア無線技士養成課程講習会を受講すると、国家資格の受験が免除され、第4級アマチュア無線技士の取得が可能です。
講習会は2日間に渡り、法規6時間、無線工学4時間を学び最後に修了試験を受けます。どなたでも受験可能となっていますが、年齢によって費用が以下のように異なっています。(ほとんどの講習日は土日に行われますが、場所によっては、平日のところもありますので、 JARD のホームページ(年 間 開 催 予 定)でご確認ください。)
・一般…22,750円
・18歳以下…9,750円
受講するコースに応じて、4級、3級いずれかの教科書を閲覧できます。 電子テキストでは、用語解説や関係法令へのリンクも設定していますので、分からない言葉や実際の法律の条文を容易に調べることができ、大変便利です。
一般の方の場合、国家試験よりも4倍以上の費用と2日という日数がかかりますが、講習後の修了試験の合格率は、ほぼ100%です。何せ試験問題を何気なく教えてくれるのですから。
詳しい内容、全国の講習会日程や申込は、日本アマチュア無線振興協会(JARD)のホームページ から確認することができます。
3 無線局免許状の取得方法
めでたく合格したら、無線技士の免許発行の手続きをします。
一定の手数料がかかりますが、申請はネットからでも可能です。
無線技士免許が発行されたら、次は無線局免許状の申請です。
次の3ステップになります。
①申請(申請書とともに無線局開設理由、設置場所、無線機の工事設計書などを添付)
②審査
③免許状(コールサイン)交付
申請書は総務省の電波利用に関するホームページの上にある無線局に関する電子申請から行います。または、“申請書のダウンロード” より必要な書式をダウンロードすることができます。
ドローン(FPV)の免許・増設に係る手続参考資料 なども準備されているので初心者にはわかりやすいと思います。
(注意) ドローンを購入するときは、必ず 技適マーク(国内認証済み)表記のあるものを購入しましょう。 申請時に必要な 工事設計書の作成が簡略化できます。 非認証機器又は自作機器の場合は、TSSという機関へ必要書類揃えて送付、認定をもらってからの開局申請となり結構面倒ですよ。機器の回路構成に関するそこそこの知識が必要です。
3-1 無線局免許の取得費用
無線局の種別 | 3級以下の設備 | |
基本送信機の規模(空中線電力による) | 50ワット以下のもの | 50ワットを超えるもの |
新規免許申請手数料 | 4,300円 (2,900円) | 8,100円 (5,500円) |
再免許の申請手数料 | 3,050円 (1,950円) |
※( )内は電子申請時の費用
世の中には必ず、法律の範囲を超えてしまいドローンやアマチュア無線そのものの品位を落とし込む輩がいるものです。
ドローンの運用に関しては、航空法や電波法を遵守して正しく行いましょう。